ETF(上場投資信託)
お取引タイプ
上場投資信託とは
概要
上場投資信託とは、特定の株価指数に連動するように設定された、証券取引所に上場される投資信託です。ETF(Exchange Traded Funds)と略称されます。
主な仕組み
従来の投資信託の場合は、委託会社の募集に応じて投資家が現金を拠出し、その拠出された現金を信託財産として、委託会社が受託会社に運用の指図を行なっておりました。
これに対してETFは、設定時に特定の株価指数に応じた現物株式のポートフォリオが拠出され、これが信託財産となります。これらの現物拠出は「指定参加者」(機関投資家等)に限られます。
「指定参加者」は現物拠出によって得たETFを市場に放出し、この放出されたETFが流通市場として取引所で売買されます。
流通市場でのETFは株式に準じた取扱でリアルタイムに売買されます。
国内ETFの特徴
- 投資判断や損益の把握が容易
ETFは特定の指数(日経平均、TOPIXといった株価指数、あるいは金価格といった商品指数等)に連動するように運用されるので、価格が分かり易く投資判断が容易です。
- リスク分散効果
ETFは株価指数を構成する銘柄に幅広く投資することになり、個別株投資に比べリスク分散の効果があります。
- ETFは株式と同様に信用取引及び貸借取引も可能です。
- 信託報酬(運用・管理手数料)が安い
一般的な日経平均連動型及びTOPIX連動型ETFの信託報酬は0.2%~0.3%程度です。
- その他
- 運用情報及び決算情報等が容易に取得可能です。
- 少額投資にて売買可能です。
- 上場された通常の株式と同様に、指値や成行注文による売買が可能です。
- 分配金は株式の配当金と同じように投資信託の決算に基づき、収益分配金が支払われます。ただし、分配金はゼロになる可能性もあり、保障されたものではありません。
- 税金は通常の株式と同じです。
主なリスク
上場投資信託(ETF)の主なリスクについて
- 価格変動リスク
ETFは、株式など値動きのある証券に投資しますので、基準価額は大きく変動します。従いまして、元本が保証されている商品ではありません。また、ETFの価格は市場の需給等を反映して変動しますので、売買の値段と基準価額は一致しないことがあります。 - 発行体リスク
組み入れ株式などの証券の発行者の経営・財政状況の変化及びそれらに関する外部状況の変化により、基準価額が変動し、投資元本を割り込むことがあります。 - 運用リスク
ETFは、基準価額が対象となる指標に連動することを目指して運用されますが、運用上、基準価額と対象指標が乖離することがあります。尚、市場の急変時などには、対象指標に連動する運用が困難になる場合もあります。 - 流動性リスク
市場の需給等の状況によっては、予期した価格で売買できない可能性や売買が成立しない可能性もあります。また、上場ファンドが、上場市場の定める上場廃止基準に該当する場合、上場廃止になることがあります。 - 為替リスク
外貨建ての資産で運用されるETFには、為替変動リスクやカントリーリスクがあります。 - その他のリスク
その他、様々な経済情勢等の影響を受けて、分配金が減少したり、基準価額が変動し投資元本を割り込むこともあります。 - 信用リスク
ETFのなかには、リンク債やOTCデリバティブ取引に投資するものがあります。これらについては信用リスクが存在します。リンク債型ETFのリスク、OTCデリバティブ取引(OTCスワップ)型ETFのリスクにつきましては、下記サイト(東京証券取引所)内のページをご確認ください。 - 指標の説明
エンハンスト型指標、レバレッジ型指標、インバース型指標など新しい指標に連動するETF・ETNについては、その指標の特性等について下記サイト(東京証券取引所)内のページをご確認ください。